【MVNO】BIGLOBE LTE・3G 回線速度測定

たいして使ってもいないケータイ代を毎月7000円も支払うのが馬鹿らしくなり、スマホをMVNOで運用している。
現在低価格で使用できるSIMは数多くあるが、今回は私が平成25年11月から使用しているBIGLOBE LTE・3Gの速度について調べた。
私はイオンのライトSSプラン(最大256kbps)を使用しているので速度規制されることはあまりないのだが、エントリープランを使っている人は使用量が1GiBを超えた時点で通信速度制限が掛かる。
その場合当月中は上下最大128Kbpsになってしまうが、果たして128Kbpsとはどれくらいの速度なのだろうか。
———-平成26年9月18日(木)更新———-
重要
 
平成26年9月1日(月)から、BIGLOBE LTE・3Gでは通信速度制限の上限が送受信最大128kbpsから200kbpsへと変更になった。
200kbps時での回線速度を計測した記事はこちらを参照されたし。
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通信速度制限

月間総量基準値を超えて通信した場合、あるいは直近72時間で360MB以上使用すると通信速度に制限が掛かる。規制時には送受信が最大128kbpsに制限されるのだ。なお規制には若干のタイムラグがある。
例えばBIGLOBE LTE・3G エントリープランであれば1GiBを超えて使用した場合がこれに該当する。
昼間は忙しい社会人であるならば、ネットとLINEのようなメッセージングサービス、SkypeやViberなどの通話アプリを使う程度なら1GiBは超えないと思う。しかしスマートフォンのアプリをアップグレードしたり、写真や動画の送受信、YouTubeなどの動画サイトを閲覧をするとあっという間に超えてしまう。
そこで以下では制限時にどれくらいの速度がでているのか、それは実用に耐えうるのかを調べてみた。

速度の測定

■使用機器・アプリ

制限が掛かっているときはどれくらいの速度が出ているかを測ってみた。
測定には以下を用いた。
docomo L-04D
LG電子製のルータ。LTEでの測定を行った。
docomo HW-01C
華為技術(ファーウェイ)製のルータ。3Gでの測定を行った。
個人的には世界各国で疑惑を向けられている華為技術は避けたかった。
しかし安ければ中古で1500円程度で購入できることを考えると他に良い選択肢がない。
au IS12T
国内唯一のWindows Phone。富士通モバイル(当時は東芝)製。
OSはWindows Phone 7.8。
au iPhone4s
OSはiOS 7.04。
どちらのスマートフォンもルータにWi-Fi通信している。
測定には以下のアプリを用いた。
mySpeedTest.mobi
Windows Phone 7.8で使用できる回線速度測定アプリ。
RBB TODAY SPEED TEST
iOS、Androidで使用可能な回線速度測定アプリ。
測定日時
平成26年1月20日(月)
時間 12時~13時
場所 川崎市麻生区
東京23区のような混雑ではないが、一番回線が逼迫していると思われる平日の昼に測定した。

■測定

LTE (128kbps制限時)

1 mySpeedTest.mobi (12時47分計測)

PING 428ms
Download 120kbps
Upload 185kbps

2 RBB TODAY SPEED TEST(1回目、12時40分計測)

PING 185ms
Download 0.71Mbps
Upload 【Error】

3 RBB TODAY SPEED TEST(2回目、12時42分計測)

PING 185ms
Download 0.67Mbps
Upload 0.36Mbps

3G (128kbps制限時)

1 mySpeedTest.mobi (12時29分計測)

PING 569ms
Download 117kbps
Upload 140kbps

2 RBB TODAY SPEED TEST (12時38分計測)

PING 557ms
Download 0.19Mbps
Upload 0.18Mbps

【参考】LTE (BIGLOBE ライトSSプラン、非制限時)

mySpeedTest.mobi (12時52分計測)

PING 402ms
Download 254kbps
Upload 345kbps

■考察

LTEと3GのPING速度について
平日のお昼時ということもあり、LTEでも3ケタと振るわず。そのためかあまりLTEの恩恵を感じることはできなかった。

計測値について
mySpeedTestで測る方が結果が悪いが、これはアプリの測定法に拠る。

RBBとmySpeedTestではRBBの方が計測に掛かる時間が少ない。このことからRBBの方が少ないデータ量で測定をしていると考えられる。

mySpeedTestは測定モードが3種類あり、fastモードで下り(Download)2Mo・上り(Upload)500Ko、defaultモードで下り(Download)5Mo・上り(Upload)1Ko、completeモードで下り(Download)10Mo・上り(Upload)3Koである。今回はfastモードで測定した。
一方RBBについては上下の参考データ量は不明である。

RBBでは測定の際に回線の速度がメーターに表示されている。
それを見ているとBIGLOBE LTE・3Gでは初動速度が速く、数Mbps~数百kbps程度の速度を一瞬出す。このときにDownload/Uploadされたデータがあるため、測定時間が短いほど速い速度が計測されるはずだ。
そのためRBB TODAY SPEED TESTで示された速度よりも、mySpeedTest.mobi で示された速度の方が信憑性があるといえる。

そのように考えると、BIGLOBE LTE・3Gの通信速度制限時(送受信最大128kbps)は、
ほぼ制限通りの速度が出ているといえる。

ちなみにライトSSプランも同様に、制限通りの速度だ。

■実用性

実際128kbpsだと何ができるのだろうか。

通話アプリ
Skype、Viber、Tango、LINEのような通話アプリは制限通りの速度であれば十分に実用的だ。

アプリのアップデート
アプリのアップデートはなんとかできるといった程度。他の作業をしながらであると厳しいと思う。

インターネット
下記の動画を参照。実用的かどうかは個人の判断にゆだねるが、全くイライラしないかといえば嘘になると思う。15年くらい前にタイムスリップしたとか、AIR-EDGEを使っているのだと自分に言い聞かせればなんとかなるかも。

iPhone4sにて撮影
ASUS MeMO Pad HD7 + docomo Huawei HW-01C (3G) 
 

終わりに

今回はBIGLOBE LTE・3Gの通信速度が128kbpsに制限されていた場合の実測値と使用感を記した。
比較的混雑している平日のお昼時でも128kbpsの上下最大まで出ていることを考慮すれば、128kbpsであれば用途を限定すれば十分に実用であることがわかった。しかし人によっては遅すぎるという人もいるだろう。
BIGLOBE LTE・3G エントリープランを使用するのであれば、1GiBを超えないよう、Wi-Fiスポットをうまく使うのが賢明だと思う。
また、毎月1GiB以上使用するのであれば、ライトSプランなどより高速通信の大きなプランに変更するか、低速時の速度が速い他社のサービスを使用する方がいいかもしれない。

エントリープランについては下記の記事も参考にしていただければと思う。
【MVNO】BIGLOBE LTE・3G エントリープラン
【MVNO】BIGLOBE 3G・LTE―4ヶ月使用してみて。―4ヶ月使用してみて。パートナーの場合―

もう一度速度制限中に計ってみました。
BIGLOBE LTE・3G 回線速度測定【低速時】

 
 


過去の記事
ネットで端末を買い、MVNOに移行する(その1)
ネットで端末を買い、MVNOに移行する(その2)
ネットで端末を買い、MVNOに移行する(その3)
ネットで端末を買い、MVNOに移行する(その4) 
ネットで端末を買い、MVNOに移行する(その5)  
MVNO移行記(その6) BIGLOBE LTE・3G はじめまセット 
MVNO移行記(その7)いろいろの経過
MVNO移行記(その8) BIGLOBE LTE・3Gとdocomo L-04D
MVNO移行記(その9)BIGLOBE LTE for イオン ライトSSプラン 使用感など  
MVNO移行記(その10)モバイルルータ docomo L-04D 操作方法・使用感など
楽天ブロードバンド LTE エントリープラスプラン 設定、解約、使用感について 
BIGLOBE LTE・3G 回線速度測定
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BIGLOBE 3G・LTE―4ヶ月使用してみて。―4ヶ月使用してみて。パートナーの場合―
格安SIM使用から半年経過
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OCNモバイルONE 3G速度計測
BIGLOBE LTE・3G 回線速度測定【低速時】
BIGLOBE LTE・3G 回線速度測定【3G】

平成26年9月18日(木)更新

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